(Vol.7からの続き)
ブースを出させていただけるイベントを探すために、イベンターのリストを作って電話をかける毎日。
相変わらずしょっぱいお返事ばかりですが、それでもマトリックスさんから「出店OK」のお返事をもらって前向きな気持ちで週末のスケジュールを埋める努力を続けてたある日、ショップサイトに問い合わせのメールが入りました。
送信元はプロの自転車ロードレースチーム「シエルヴォ奈良」。「アスリチューンに興味を持った」とご連絡いただきました。
時期的に新しいジャージも完成していたのでロゴの掲出はありませんが、
いわゆる「プロ」の選手がアスリチューンを使ってくれるということで、本当に嬉しく思いました。
「聞いたことがない製品だから協賛はOK出来ない」というイベント主催者もいれば、
「レースで勝つためにアスリチューンを使いたい」というチームもある。
このオファーはとても大きな自信になりました。
自分もかつてロードバイクに乗っていましたが、それはもう2~30年前の話。
今の自転車事情なんて全く分からない中で、期せずしてスポンサーになってしまったアスリチューン。
とにかくチーム関係者に会わなければと思いましたが、なかなかその機会はありません。
ようやく面会が叶ったのは、群馬CSCでレースが開催された4月のことでした。
緊張しながらその場で製品の使い方を説明し、本番のレースで使って頂きました。
「ゼリー感があって使いやすいですね」という感想を頂いてホッとしたのを覚えています。
当時、このチームでキャプテンを務めていたのが、現コラッジョ川西サイクリングチームの栂尾大知氏。
後に彼とは非常に濃い関係を築くことになりますが、その話はまた別の機会に。
プロの自転車チームとの関係を構築できたのは、非常に大きな自信になりました。
チームや所属している選手が関わっている自転車イベントを紹介してくださることもあり、
徐々に自転車イベントに出店することが増えていきました。
そんなイベントの一つが、中部エリアで人気を集めているレース「COUPE DE AACA」です。
主催する加藤康則氏は、かつてヨーロッパでの選手経験もあり、「強くなるには実践を繰り返す場が必要」という考えから、このレースを開催しています。
年間を通じて、ほぼ毎月開催されるこのレースには、Jプロツアーで走る選手たちもエントリーしてきます。
質の高い参加者が集まるので質が高いレースが経験できる貴重な機会です。
アスリチューンがCOUPE DE AACAに出店させていただけるようになった翌年、
この活動をサポートする株式会社キナンがチームを作ることになり、アスリチューンを使っていただくことになりました。
これで2つ目のプロチームのサポートです。
AACAを軸とした中部地区での出店活動を通じて、少しずつアスリチューンを知ってくださるきっかけができ始めました。
「アスリチューンっていう新しい補給食があるらしい」
「聞いたことないけど、自転車のプロも使っているらしい」
出店を重ねるにつれて、「聞いたことはあるけど見たことないので気になってた」という方に会う機会も増えてきました。
2015年、全日本選手権の会場で捨てられている補給食のパッケージの中にアスリチューンを見つけた時は嬉しかった。
自転車選手が使う多くの補給食の中で、ようやく末席の末席に入り込めた気がしました。
Vol.9に続く…。