今回の東京ワンダーレース(味の素スタジアム)は2カテゴリーにエントリー。
1つは通常コースで競われるオール小学生(1~6年生)。こちらはビンディングペダルが許されているカテゴリー。
もう一つはショートコースを使用する小学1・2年生クラス。こちらはビンディング禁止。
時間的にはオール小学生が先なので、表彰台は無理にしても実のあるレースを目標にお兄さんの胸を借ります。
今回は出店が無いのでレースに合わせて10時前に会場入り。
案内された駐車場所のすぐ近くにKN君発見。既にローラーでアップ中です。
しばらく談笑していると今度はKS君来場。この間のもてぎエンデューロで競い合ったお友だちが、ほぼ同じ時刻に会するという偶然。
受付を済ませて試走に。小学生ローディが選手が大人に混ざって一丁前にロードバイクを乗りこなしている姿を見ると、「10年後にはこの中から自転車界をアツくさせる選手が出てくるのかな」なんて妄想も広がります。
天気は良くても気温は低めなこの日、召集エリアで待っている間にも体が冷えるので、しっかりとエナゲインを入れておきます。
まずはオール小学生から
今回の出走人数は27人。誰が何年生なのか分かりません。もてぎで走ったKS君やKN君をはじめ、いつもレースで一緒になる同学年や3・4年生のお友だちも何人かは走りますが、メイン処は恐らく5・6年生。風格が違います。
その風格にビビったのか、いつもは最前列に並ぶのに2列目で不安げにしている将醐局員。
「走る前からビビってんじゃないよ」と思いますが、性格だから仕方ない。
身体は高学年並みだが、ハートは4歳児。とにかく持っているものを出し切ってきなさい。
出だしで埋もれて早々に上位戦線から離脱
2列目ではあるもののローリングありのスタートなので、この間にしっかりと良いポジションに上がってもらいたい。
ところが、1周目で戻ってきた時点で既にトップとは大きな差。
もちろん全体が見えているわけではないし最上級生相手に良い勝負ができるとは思ってはいないものの、あまりにも消極的というか「やられっぱなし」な感じ。
「離されすぎだぞ」と声をかけるも、既に時遅しお寿司。上位選手に追いつくことは到底無理な展開に。
目標を見失ったレースで最後まで意味のある走りをできるのか?
残念な展開の中で唯一の評価ポイント
「スタートが大事だぞ」と言っていたにもかかわらず、最初から出遅れて離される一方のレース展開。このままレースが終わったら「何も収穫無し」で終わるところでした。
目標を見失いかけたレースの中で、唯一、気を吐いたのが最終局面。
いつも一緒に走ってくれるKN君に次いで最終コーナーに姿を現した将醐局員。
このところのレースでは、いつも最後に彼に抜かされて順位を落とすという展開でした。
今回のレースでは、見えた時には既にKN君が先行。追う将醐でしたが…
必死の形相で最後まで踏み倒し、並ぶ!
このところ、こんな表情で喰らい付いていく将醐を見たことはありませんでした。
最後はどうなったのか?
27名出走中、トップと45秒差の13位。胸を借りるどころか全然届きませんでしたが、最後の最後までKN君と競り合って0.08秒差で辛くも差し切ることができたのは認めてあげたい。
お次は小学1・2年生。ここはしっかりウィナージャージを!
「まあ、オール小学生は上級生ばかりだし」
「小学1・2年生クラスは負けなしだし」と臨んだ2つ目のレース。
ショートコース3周は距離が短いだけでなく、コース幅が狭いので抜きどころがないレイアウト。
ここはクドクド言わずに「このレースはしっかり頼むぞ」とだけ言い渡して送り出す。
そしてスタート。
何と、このレースもスタートでミス。第1コーナーを3位で通過する。
後から聞けば「スタートのギアを間違えた」とのこと。完全に油断してます。
やっちまったなあ!
正直に言うと、トップの子との走力的な差はないと思いますが、何せ2位の子をパスするのに手こずりすぎた。
ビビッて突っ込んでいくことができない。
狭いコースの中でなかなか抜くことができず、トップの子との差は広がるばかり。
ようやく2位に上がっても、もう挽回できるレベルではなく…
もうね。こうなると本人も相当悔しいはず。
接触を怖がりすぎて抜きに行けないのが弱点。それを克服するためにシクロクロスに取り組んでるのに何にも活かせてない。
自分が一番わかっているんでしょう。どんよりしてゴール。
スタートのミス。ビビッて抜くのに手こずったミス。そして挽回することもできずに終わったレース。
「1・2年生なら勝てるはず」と慢心して臨んだ結果がこれです。ちゃんとやっていれば勝てたレースで負けました。
終わったものは仕方ない。反省して次のレースに活かすしかありません。
幸い、次のレースは翌日の東北シクロクロス。
今回の悔しさが糧になっていれば、翌日の走りに表れるはず。
誰よりも本人が一番「勝ちたい」と思っているのは間違いないので、次のレースに期待です。