32万キロを走破して役目を終えた初代アスリチューン号。
アスリチューンの活動の主軸はイベント出店なので、営業車が無くてはお話しになりません。
初代アスリチューンが旅立って行った翌々日、早々に2号車が導入されました。
それがこちら。
やはりハイエース。
というか、こういう仕事していると「ハイエース」か「キャラバン」に絞られるのは仕方ないところ。
しかも、噂によるとハイエースは次のフルモデルチェンジではボンネットが付くボディタイプに変わるらしく、その分荷室が狭くなるとのこと。
「今のボディタイプのうちに新しくしておかなきゃ」ということでの決断でした。
色は今までと同じガンメタ。標準ボディーのスーパーGLです。
見かけはあまり変わらなくても・・・
6月8日納車時点の走行距離、7km。
車線をはみ出すと警告音が鳴ったり自動ブレーキアシスト・オートマチックハイビームが付いたりと、「今風」の安全装備。
エンジンは3リッターのターボディーゼルから2.8リッターのターボディーセルへ。4速ATが6速ATになりました。
LEDとなったヘッドライトは今までとは比べ物にならないほど明るくてビックリ。ヘタっていないシートは乗り心地も良く快適です。
毎週の出店も、これでまた楽しくなりそうです。
さて納車されたハイエース、自家用車ではないので「買ったそのまま」では役不足。
アスリチューン号仕様に創り上げなくてはなりません。
シクロクロスやトレイルランなど、泥だらけのフィールドでの出店も多いのでマットはトレータイプの洗いやすいものを導入。シートカバーも早々に装着しました。
そして、何よりも重要なのは荷室。
出店用の荷物を積んで走るので、床面は手入れのしやすさと安定・滑りにくさが求められます。
納車直後からイベントが待っているので、早急に架装しなくてはいけません。
ということで、急ぎ整えました。
標準の状態ではカーペットが敷かれていますが、その上に床板をボルトオン。
カーペットを剥がさなかったのは防音対策です。
さらにゴムマットを敷いて滑りにくい仕様にしました。
車内でAC電源を使えるようにしたので電動工具も使用可能。
今回の荷室改造に当たっては、電動工具が大活躍でした。
床と同様、早めに手を付けた(かった)のはステッカー。これが無いと参加者なのか出店社なのか分かりません。
ステッカーを貼っていなかったときは「まだ開場前なので入れませーん」と言われたもんです。
ちなみにこういった大判のステッカーを貼る時は、ボディやガラスが熱すぎると失敗します。
またもちろん雨も適していない。
本当は一日中日陰になるようなガレージなどが適しているのですが、借りている駐車場は屋外なので施工のタイミングは天候次第。
はやく貼りたいのにずっと雨。もしくはドピーカンの晴れ。
待って待ってようやく訪れた曇りの日、いよいよ大判ステッカーの施工です!
切り文字ステッカーにアプリケーションシートを貼って、狙った場所に貼っていきます。
位置を微調整できるように洗剤を溶かした水を霧吹きで吹くのですが、濃度が高すぎました。
仕方ないのでセロテープで固定。この後24時間ほど様子を見ることになりました。
「ぼけっ」と待っていても仕方ないので、次の架装荷室フレーム組みに入ります。
出店用のテントやディスプレイ用品・将醐局員が出走するときにはバイクも載せますし、冬場はストーブも持って行きます。
効率よく、しかも荷物を積載するためには荷室のデッドスペースを減らす必要があるのです。
走行中にガタガタ音がすると気になりますので、しっかり固定できるようにするのも重要です。
ハイエース用のフレーム、専用品も販売されているようですが価格は約10万円。もったいないのでイレクターパイプで自組みです。
イレクターパイプの利点はアレンジが簡単なこと。
今回の架装では、テントを置くスペースに可動式のサブフレームを組み、その上にバイクを積めるように工夫しました。
またジョイントを接着式のプラスティックではなく脱着のできる金属式のものにしたので、仕様の変更も容易です。
作成したフレームは床板にビス止め。左右に振られてもガタつきは一切ありません。
無駄なく積めること・荷物が安定して異音がしないことは、移動中のストレスを軽減する上でもとても重要なのです。
荷室の大きな変更は「ベッドキットの撤去」。
これまでは移動時の宿泊拠点として大活躍のベッドでしたが、イレクターで組むフレームと別途キットの両立は不可能でした。
とはいえ、アスリチューンの活動に車中泊は必須。身体を伸ばして休める環境は大きな魅力です。
現在、可動パーツを使用して折り畳み式のベッドを追加しようと画策中。完成したらご紹介します。
さて、今日は7月4日。納車されてから約1ヶ月ほど経過しました。
現在の走行距離はこちら。
このところは近場のイベントが多かったので2000kmほどになりました。
アスリチューン号としてはかなり控えめな距離ですが、今月は青森出店があるので一気に伸びる見込みです。
さらに先週の日曜、早速ローラー台をぶつけてキズが入るというアクシデント。ここでは書きませんが犯人は分かっています。
アスリチューン2号機、これから10年・40万km目標で頑張ってもらいます。
10年後と言えば、将醐局員が免許を取れる年齢になっています。いずれ将醐局員のレース活動用の車として払い下げられるように、大事に使っていきたいと思います。
10年後の将醐局員、自分でローラー台をぶつけた傷を笑ってみているかもしれませんね。