自転車競技に明るい方なら誰でも知っているであろう高橋翔選手。現在、高校3年生のMTB日本代表選手です。
小中学生時代から抜きんでた実力を発揮していた若手で注目は集め、2020年のMTB全日本クロスカントリーでは準優勝、翌年2021年には見事優勝を勝ち取りました。2022年に日本代表として参加したアジア大会では見事優勝、今年開催された同大会では2連覇を果たした自転車界の若き希望です。
アスリチューンと高橋選手の関りは、7~8年前に遡ります。
当時、出店していたシクロクロス大会に、確かCK3で出走していた高橋選手。
CK1で走っていた将醐を撮った写真に高橋選手が映っています。
彼の走る姿を見て、小学生の最上位カテゴリーとは言えあまりの速さに驚くとともに「いつか将醐にもこんな風に打ち込めるスポーツが見つかると良いなあ」と思ったのを覚えています。
こういった繋がりの中で出店の度にブースを利用してくれたり、下のカテゴリーで走る将醐の面倒を見てくれたりと、いわゆる「出店社とお客さま(将醐のお友だち?)」という関係が続いていました。
2021年の夏に開催された東京都車連のシクロクロス練習会。
当時小学6年生だった将醐を連れて参加した練習会では、当時高校生になったばかりの高橋翔選手も講師として参加されていました。
その日の朝に会場に着くと、高橋選手が「今日の練習の後、ちょっとご相談があるのでお時間をください」と言ってきました。
その話の中で渡されたのが以下の資料です。
内容は「今後は本格的に海外挑戦を目指して活動していきたい。それにあたってこれからスポンサーを募っていきたいと思っている中で、まずはアスリチューンからお願いしたい」というものでした。
小中学校時代から彼の活躍は知っていたし、何よりもこれまでの関りの中で彼の真摯で誠実な人間性も分かっていたので「弊社に出来る範囲の応援であれば」とサポートの依頼を了承しました。
その後、日本代表として派遣された2022MTBアジア選手権では見事に優勝、今年は見事に2連覇の偉業を果たしました。
シクロクロスでの活躍も目覚ましく、今年の1月に愛知県で開催された全日本でもジュニアで見事優勝。同じ大会のU15カテゴリーで優勝した将醐局員とのツーショットは嬉しかった。
国内のみならず海外での活躍も果たし、着実に成長を続ける高橋選手。
国内はもちろん電波状況の良くない海外のレースでも、可能な限り早くレースレポートを送ってくれる姿勢に過分なくらいの誠実さを感じるとともに「この選手をサポートしてよかった」と何度も思わされました。
こうして続いてきた高橋選手とのサポート関係ですが、12月14日をもってサポート関係を終了します。
実は約3年前にサポート依頼を受けた時に、高橋選手には一つ、大事なお願いをしていました。
それは「アスリチューンより良い条件でサポートのオファーが来た時には、義理にとらわれずに世界を目指すアスリートとしてベストな判断をしてほしい」というものです。
残念ながら弊社の企業規模では、巨大資本の大手企業のような手厚いサポートは出来ません。
高橋選手ほどの実績を残せる選手であれば、早かれ遅かれ大手のメーカーさんからより良い条件でのサポートオファーが来ると思っていたし、そういったお話を受けることでよりアスリートとしての活動の幅・得られる情報の量も増えるからです。
実は先月の野辺山CX遠征の際に、実際そういったお話が来ていることと、そのオファーを受けたいと思っているという話を聞きました。
高橋選手が新たにサポートを受ける会社は業界最大手で、商品のサポートだけでなく、そのメーカーが持っているトレーニングセンターの活用や栄養指導なども受けられること。そしてそれらは、一層強くなるうえで高橋選手にとって必要な環境であること。
私としてもとても嬉しく思いましたので、彼の決断を受け入れました。
ここまでの約3年間、当時15歳の高橋選手が「世界を舞台に戦う」と決めたタイミングで一番最初にサポートの相談をしてきてくれたのがアスリチューンであることや、その日からここまで一緒に夢を追いかけ、微力ながらも彼の活躍のお手伝いができたことを誇りに思います。
高橋選手と弊社のスポンサー関係はこのタイミングで終了となりますが、一個人としては引き続き「MTB選手としての高橋翔」のファンであり続けることに変わりはありません。
高橋選手の夢は、まさにここから大きく広がっていきます。
一人でも多くの方に高橋選手の活躍を知り、彼の人柄に触れ、是非とも応援してほしい。
私も彼の活躍を、これからも一個人として応援して行きたいと思います。
最後に高橋選手にお礼を。
翔君、たくさんの勇気を本当にありがとう。
これからの活躍も心から楽しみにしているし、引き続き、後に続く後輩たちの「良い兄貴分」でいてください。
野辺山で受け取ったアジア選手権の優勝ジャージと当日のレースで使用したボディゼッケン、大事に保管しておきます。
これからの活躍も楽しみにしています。ありがとう。