今シーズンの３戦目は茨城ＣＸ。今回は涸沼自然公園という初めての会場でのレースです。
行ってみたら「こんなに奇麗な芝生を走って良いの？」というレベル。
事前に「芝メインのコース」とは聞いていたので、タイヤは抵抗の少ないセンターリッジタイプ、空気圧は1.５にセット。また、ＷＡＫＯ’Ｓのケミカルでドライブ系は完璧に汚れを落とし、天気が良いのでオイルはＳＰＥＥＤをたっぷりと塗布してあります。
脚力の無さを少しでも補う作戦です。
ドライブ系の汚れが大きな抵抗になることを考えると、ただでさえパワーの無い将醐局員が少しでも良いパフォーマンスを発揮させられるようにするためにはレースごとに完全に汚れをリセットすることが大事だと思っています。
機材はバッチリ。あとは本人にパフォーマンスを発揮してもらうだけです。
前回の幕張クロスでは、混走だったＣＫ３の選手を必死に追いかけた結果、中盤でまさかの失速。辛くも優勝はしたものの、レース前のバタバタでエナゲインの注入タイミングを完全にミスしました。
前回の表彰台で一緒になった選手も参戦するこのステージでも優勝を目標に、今回は確実なタイミングでＳＨＯＴ ＩＮ！
準備運動とアップもしっかり行って筋肉に軽く刺激を入れた後に招集エリアに移動します。
将醐局員のレースの間はブースは一時閉店。このボードを見かけたら、申し訳ありませんがレース終了まで少々お待ちくださいm(__)m。
いよいよレース直前。今回の出走は６名。全員が一列に並びます。
幕張２位のＴＮ君も３位だったＨＧ君も、スタートダッシュが早い。このレースでも少しでも早く頭を取ることが優勝に近づく手なのは変わりません。
さあ、どうなるか？
いよいよスタート。
直後は３番手だったものの、最初のコーナーで２位に浮上。その後１人かわしてトップに躍り出ますが、程なく抜き返されます。
その後も何度か仕掛けるものの、なかなか抜けない。ずーっとトップ争いの２番手で展開。
このまま最終の局面までもつれ込むのか！？
周回数が気になりつつも把握できず、ジャンが鳴っていないのも気になっていましたが、ゴール付近を見るとチェッカーの用意が！
ヤバい。走っている本人も気づいていないはず！
もつれ込んだトップ争いは最終コーナーでも変わらず。将醐局員２位で最終のストレートへ。
ここで抜けなければ優勝を逃すという局面。さあ、どうなる？
親としてもこの周でゴールとは思っておらず結果は見えませんでしたが、ＭＣのアナウンスで差し切ったことを知りました。
後から聞いたら「ジャンはならなかったけどチェッカーが用意されているのに気付いたから本気で回した」とのこと。思いのほか冷静な観察力に助けられました。
ということで、今回も無事に表彰台の一番高いところに上らせていただくことができました。
そしてこの日は私がこのレースのプレゼンテーターに。
父から息子に表彰の楯を渡し、さらに賞品としてアスリチューンを手渡すという不思議な体験でした。
この入賞者の並び、幕張クロスと一緒でした。違うのはタイム差。
幕張では１２秒差での優勝でしたが、今回は２秒。危なかった…。
茨城ＣＸでは、表彰対象者には楯と花が送られます。この花は毎回、母親にプレゼントされます。
帰宅後、「これ、俺がもらった花だからあげるね！」と鼻高々に言いながら花束を渡すシーンは何だか笑えます。
そして楯はブースのディスプレイに。
「賞状であれ楯であれグラスであれ、表彰の証が飾られてこそブースのディスプレイが完成するんだぞ」と毎回プレッシャーをかけています。
しかし、このクラスの選手は本当に成長が著しい。ちょっと気を抜くと驚くほどの速さで追いすがってきます。
今のところ、今シーズンは３戦とも１位でゴールしていますが次のレースでは簡単にはいかなそうです。
ロードバイクのトレーニングとして取り組んでいるシクロクロスですが、質の高いレース内容であれば高いスキルを身に着けることもできるはず。
一戦一戦大事に取り組んでもらえればと思います。
