すっかり報告が滞っている将醐局員の広報宣伝日誌ですが、活動を停止しているわけではありません。
4年生に進級して学業に目覚める時期かと思いきや、今までと変わらず自転車が日常の中心にある生活を送っています。
先日も千葉で開催された「そでがうらサマーサイクルロードフェスタ」に出走してきましたので、今回はそのレポートを。
開催された7月15日は海の日ということで国民の祝日。
レース前の土日はしっかり休ませてあげようかとも思いましたが、13日に青森県弘前での仕事が入っていたため将醐局員に応援を要請しました。
片道700km強。
朝2時に出発して現地到着後、18時に撤収して翌2時横浜に戻るという日帰り強行軍。
翌日の日曜日はOFFのためレース前に疲労は残らないと考え、手伝ってもらうことにしました。
4年生になって、普通にサポートスタッフとしてブースを手伝ってくれるのは非常に心強いです。
みちのく津軽ジャーニーラン、皆さんスタートしました。ブースも撤収完了。たくさんのご来店ありがとうございました。楽しい旅を!
将醐局員も頑張ったのでご褒美。これから横浜に帰ります。#みちのく津軽ジャーニーラン #アスリチューン pic.twitter.com/EeYpraGmK9— athletune (@sportsgel) July 13, 2019
日曜日はゆっくり休み、いよいよレースの朝。
天気予報では日々、回復に向かう傾向が出ていましたがフタを開けてみれば結局の雨。
今回のメインレースは「アンダーチャンピオン」クラス。11時30分過ぎからのレースです。
アップと試走代わりに朝一の2時間エンデューロにエントリーして雨のコースの感覚をつかませました。
朝のうちは雨と低い気温で寒がっていたので途中で休憩を入れて90分30kmほど走らせましたが、何を勘違いしているのかサポートの西沢選手の後ろにピッタリついて結構なペースで周回してる…。
2時間エンデューロを終え濡れたウェアを着替えさせると、うどんと豚汁で体を温め本番に備えます。
アンダーチャンピオンクラスは今回から導入された新しいカテゴリー。
小学生全学年を対象とし、しかもJCFが定めるU13のギヤ比制限の中で競われるレースです。
そもそもこのギヤ比の規制は、18歳未満の選手の身体に過度な負荷をかけることでの故障を防ぐという目的で設定されていますが、適応するパーツの交換に伴う経済的な負担や、そもそも適応するパーツの入手が困難であるなどの理由で、「推奨目標」とされているようです。
ちなみに将醐局員は今後の身体の成長を見据え、既に対応機材に交換済みです。
一般的に、ロードバイクのフロントのチェーンリングはアウター(大きい歯車)とインナー(小さい歯車)の2枚が用意され、平坦や下り坂などのスピードを出したいときにはアウターを、上り坂などペダルを軽くしたいときにはインナーを使うことで、楽に適したスピード・軽い負荷に調整できるようになっていますが、U13の推奨基準を順守すると、もともと負荷の無い軽いギヤしか使うことができないので、1枚だけ残して変速機も撤去してしまいました。
この機材の変更によって、平坦や下り坂の戦闘力はすこぶる低下。
重いギヤが使えなくなった分、常にペダルを回していないと他の選手についていくことは非常に難しくなりましたが、この時期に機材の優位性でレースに勝つことよりも、成長期の身体を守る選択をしました。
ただ今回のレースでは、「JCFのU13のギヤ比規制遵守」が告知されていて、言ってみれば「イコールコンディションで競うことができる」貴重なレースです。
ちなみに今回のレースの主催はマトリックスさん。
ギヤ比規制対応レースは、ジュニア・キッズ世代の育成に本気で取り組んでくれる姿勢の証です。本当にありがたく思いました。
またマトリックスさんがこのルールでレースを実施できているということは、他のレースでも同じことができるはずだと思います。
是非広がってほしい動きです。
さて、今回のレースに出走する選手はリストで確認していましたが、面識のある選手がほとんどです。
13名のうち9名が上級生(5・6年生)という面白いレース。先輩の胸を借りて思いっきり走ってきてもらいたいところ。4年生の中でトップを取るのはもちろん、上級生を相手にどこまで食い下がれるかが見ものです。
スタート前にアスリチューンをしっかり飲んで、グリッドに並びます。
レースはモトの先導でローリングスタート。
雨で濡れた路面はそれだけでもスリッピー。さらにコースの一部に特に滑るエリアがあるようで、コーンで区切られた分狭くなっているエリアもあります。
タイヤは路面の水を跳ね上げ、視界もよくありません。これもイコールコンディション。
2時間エンデューロでコース状況に慣れておいたのは正解でした。
このカテゴリーは学年も高く、レース経験も豊富な選手が多い。
多くの選手がロードレースのセオリー通り、足を残すために前に出てこないのは予測していました。
「けん制を繰り返してゴールスプリントで勝敗が決まる」という面白くないレースは見たくなかったので、将醐局員には最初から積極的に前で展開するように目標を共有。
その言葉通り、有力な選手を後ろに先頭を2~3人の限られた人数で回しつつ周回を重ねます。
とにかく積極的に動きまくる。
足を温存するお兄さん選手達の中で、ひたすら前に出ようとしてレースを創ろうとした姿勢は評価したい。
が、最終周回の後半で予想通りに後ろから飛び出してきたお兄さん選手たちに後れを取る。
既に上位3人はレースを終え、4位争いのゴールです。表彰台に乗れるわけではありませんが最後まで攻め切りました。
リザルトはこちら。
まあ、勝ちだけを求めたレースではないので仕方ありません。
今の課題は、動き回った上でも最後の局面でゴールスプリントに絡めるフィジカルの強化。
雨の中、格上の選手とのレースで積極的に前に出て戦ったのは、キツさを体験したのも含めて良い経験でした。
ちなみに昨年のこの大会、U12という小学4~6年生対象のレースでは、ギヤ比の制限は無しで周回数3周で優勝者の平均速度は31.62km、今回は4周で32.18kmでした。
路面は濡れている上、ギヤ比を制限された機材。レース距離も伸びていますが、平均速度は上がっています。
けん制合戦でゴールスプリント勝負にならなかったのは良かった。展開も見ていても面白かったです。
レースの勝敗によってモチベーションが下がるということは今のところあまりありません。
つまらない・意味のないレースを走られるよりも、負けはしても「負けたなりに意味のあるレース」を走らせていきたいと思います。
レースには勝てませんでしたが、やり切った感満載です。
しばらくはレースを観戦したり自転車であちこち出かけたりしていましたが、雨の中を走った後なのでみんなで洗車。
お隣のブースがWAKO’Sさんだったので、アドバイスをいただきながら機材をきれいにしていきます。
撤収後はアクアラインの渋滞を避けてお友達と夕食を食べて時間調整。
朝5時半に会場入りし、帰宅は21時。この日もよく頑張りました。
学校は夏休みに入り、練習の時間もしっかり取れます。
実走はなかなかできませんが、ローラーをうまく使って課題に取り組んでいく予定です。