前回のブログでは、身近な飲料や食品にもカフェインが含まれていること、
また体質や体調によって身体の反応に差が大きく出る可能性のある成分であることを記載しました。
実は今回のカフェイン入りポケットエナジーの情報をアップして以来、以前からアスリチューンを使ってくださる方の中には「どういう心境の変化？」と思っている方もいらっしゃるようです。
「三上さん（私）はカフェイン嫌いだからなあ」と言われたこともあります。
ご存知の方も多いと思いますが、過去にもいくつかカフェインを取り上げた記事をアップしており、その内容から「カフェイン否定派」という印象を与えてしまったようですね。
アスリチューンの製品企画をスタートした2012年頃、製品力として何よりも欲しかったのが「体感」でした。
「この製品を口にすると一気にパワーが漲る」的な確かな体感があれば、後発ながらユーザーの支持を得ることができるのではないかと考えたからです。
その際、真っ先に頭に浮かんだのは、実は「カフェインを配合する」というものでした。
カフェインは「元気の前借り」とも言われる成分で、確かな体感が得られやすい半面、後から大きく反動が来るという方も多いという報告があります。
実際にトップアスリートの方の話を聞いても、こういった内容を体験している方は多いようです。
「目標を達成する」という明確な目的を持って使用する「スポーツサプリメント」という製品の特性を考えると、使い方によっては負の効果を与える可能性がある成分を使用することに抵抗がありました。
なので、カフェインを使わずとも早くスポーツモードにスイッチさせるために、摂取した有効成分が早く身体の隅々までいきわたる工夫として、生姜エキスやシトルリンなどの「血液の流れを活性化する成分」を配合して体感を得られるように製品設計しました（エナゲインの場合）。
また「第３のアスリチューン」、ポケットエナジーを発売した際も「なぜカフェインを入れなかったのか？」と聞かれましたが、やはりカフェインの配合は「今ではない」と判断しました。
では、何故いま「カフェイン入り」の製品を出すのか？
大きな理由は「選択肢が整ったから」です。
もし今回発売を予定している製品が、アスリチューンにとって唯一の「エネルギー補給を目的とした製品」だとしたら、カフェインは配合しませんでした。
理由はカフェインを否定しているのではなく、「老若男女問わず、ストレスなく使用できる製品」にはならないからです。
おかげさまでポケットエナジーはグレープ味の発売の後でオレンジ味もラインナップに加わり、有難いことにどちらも好評を博しています。
カフェインを使いたくない方はこれまでのポケットエナジー（２品）を選んでいただき、カフェインを使い方には今回の製品を選んでいただければ良い。
現行のポケットエナジー２品がユーザーに受け入れられたからこそ、カフェイン入りのポケットエナジーが日の目を見たとも言えます。
実際、早朝にスタートして夜にゴールするような長丁場のレース、また夜を徹して競い続けるような競技だと、肉体を酷使するだけではなく睡魔と戦わなければならない局面もあります。ありがたいことに、そういった極度に過酷な競技に向き合うアスリートにもアスリチューンを使っていただく機会も増えてきました。
アスリチューンを気に入って下さっているアスリートの中でも、「カフェインが欲しい時は他社の製品を使っている」という声をたくさん耳にしてきました。「ストレスのない補給が出来るポケットエナジーに、是非カフェインを！」という声に答えたのが今回の製品です。
単に「味のバリエーションを増やしたい」と考えたわけではなく、エネルギー補給用の製品に明確な性格付けをするため、言い換えれば「その局面に合ったエネルギー補給のニーズに対応できるように」と考えた結果、生まれたのが「カフェイン入りポケットエナジー」です。
「良い新製品を提供したい」という想いで開発した新製品でも、必ずしも全ての方にとって「良い製品である」とは言い切れない。
しつこいようですが、カフェインは「人を選ぶ成分である」ということを頭に置いて、今回の新製品と付き合って頂けると嬉しいです。
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